緊急開催「キュレーションのハードコア3─問いとしてのアクション─」
2011年5月12(木)日 19:00〜21:00(開場18:30〜)
入場料:500円
各テーマ:参加者(各参加者のプロフィール)
- 「キュレーション、オルタナティヴとインディペンデント」:遠藤水城(司会)
- 「アートという制度をつくる、キュレーション」:徳山由香
- 「キュレーションとローカリティ」:鷲田めるろ
- 「ハードコアなキュレーション」:甲斐賢治
- 「アートスペースの可能性と不可能性」:後々田寿徳
キュレーションとは、たんに展覧会を企画することではありません。それは、美術を含めた広い意味での「文化芸術」を「社会」と繋ぐ媒介的な働きのことです。しかしその「媒介」は、なにかをそのまま、あるいは分かり易く伝えることではありません。媒介であることそのものが独自の方法論を持ちえ、ある種の自律性を備えうる点にキュレーションという行為の核心があります。
アートと社会の媒介としてのキュレーションは、その独自の方法論によって、アートのあり方と社会のあり方の両方を同時に問題化し、両者の可能性と限界を示し、より良い未来のための両者の変更可能性をも示しうるものです。つまり、キュレーションは文化芸術と社会、両者に働きかける意志の行為です。
私たちは、キュレーションの意志を確認し合い、その可能性を共有したいと思います。それは立場によって異なるさまざまな「問い」としての「アクション」を肯定することです。そうやって、アートに期待される「答え」としての「リアクション」の氾濫を、私たちは乗り越えていきたいと考えます。
遠藤水城
徳山由香
「キュレーションのハードコア」とは
遠藤水城と徳山由香との対話の中から生まれた、現代美術のキュレーションについて考えるプロジェクトです。
第1回は2007年11月27日、遠藤が当時ディレクターを務めていた茨城県守谷市のアーティスト・イン・レジデンス、アーカスプロジェクトにて、第2回は2008年1月28日、大阪のNPO法人 記録と表現とメディアのための組織(remo)にて開催されました。
遠藤水城&徳山由香「ハラルド・ゼーマンのキュレーションをめぐっての対話、第1回、第2回の情報は以下:Hard Core of Curatorial Practice
©Photo by MAETANI Kotaro 2011